市行政と市長


今週の日曜日は参院選じゃったのう。
なかなかの混迷ぶりで、思わず笑いがこみ上げてしまうが、皆はちゃんと投票に行ったかな? 興味がなくとも、自分の生活や将来に関わることじゃ、ムダと思っても行くことに意義があると妾は思っておる。

さて、選挙の話題ついでに汐碕市と妾の関係を説明するぞよ。
妾は選挙で選ばれたりはせん。いわゆる名誉市長みたいなものでな、ずっと勤めておるのじゃ。任期もないし選挙もないが、市政に口出しすることはできんようになっておる。ま、もともとこの汐碕市は橘氏という貴族の土地でな、ホラント家はそこの出なのじゃ。じゃから市長に妾がついていても、特に文句は出なかったのじゃ。
でじゃ、それとは別に市議会があるわけじゃな。こちらは選挙で選ばれるのじゃ。皆が住んでおる所と同じじゃな。

このような仕組みじゃからして、妾は別に市から給料をもらっておらんのじゃ。我がホラント家はヨーロッパやアフリカ、インド、中央アメリカなどに土地を持っておってな、銀行やホテルなどを経営しておるからして、給料は不要なのじゃ、ふっふっふ。それに市財政が悪化したときなどは、よく妾が助けておる。じゃから市民たちも妾を市長にしておくことに賛成してくれているのじゃ。
市議会もそのことを充分解って、市を運営しておるというわけなのじゃ。

ま、汐碕市は妾というパトロンがいる、比較的恵まれた街なのかもしれぬな。
ちなみに妾は、市長になって今年でひゃくにじゅう……おっとまた執事が呼んでおる。最近は面会人が多くてのう、この話はこのへんで終わりにしておくのじゃ。

PAGE TOP