今日は汐碕市最大の謎、どうして浮いているのかを教えるぞ。
汐碕市は推定で三兆トン以上の重さがあると言われておる。こんな巨大で重いものがどうして空中に浮いているかというとだな、その仕組みはまだ誰も解明しておらんのじゃ!

まぁでも浮いてるんだから、仕方がない。事実をそのまま受け止めれば良いぞ。うむ、くるしゅうない。

…………。

何、不満じゃと!?
では今までの研究の成果をざっと紹介するぞよ。

説としては地磁気説、反重力説、反物質説などがあるのじゃ。地磁気説はとんでもなく強力な磁場が発生して、地球の地磁気と反発して丁度釣り合っているというわけじゃな。その場合は超伝導物質がこの都市の中に埋まっている可能性が示唆されておるぞ。肩こりにも良い、浮くのにも良い、まさに一石二鳥じゃ!
反重力説と反物質説はどちらも似たようなものじゃな。
反物質はマイナスの質量を持つ可能性が指摘されておる。そのため反物質なものが汐碕市の中にあれば、重力に反発し、その他の質量と釣り合って浮いているのではないかというわけじゃな。
いずれにしても、これからの研究の結果を妾も楽しみにしているのじゃ。

そして良く聞かれるのが、こんな高いところにあって空気は薄くないのかという問題じゃな。
実は汐碕市は空気濃度を調節する仕組みをもっておる。
もともとこの汐碕市では重力異常が起きている場所があって、大気をつなぎ止めておけるのじゃ。この重力異常は汐碕市が浮いているのと関係があると疑われておるのじゃが、この現象によって地上とほとんど変わりなく大気を形成することが出来るのじゃ。
ただ、地上とまったく一緒というわけにはいかないぞよ。
実際は標高 1500m 程度の薄さだと言われておる。
現在は季節や作物の都合によって酸素濃度や気圧をコントロールすることをしておるのじゃ。