9 月の暑さがウソのような涼しさじゃのう。
汐碕市では紅葉が見頃じゃ。我が市の紅葉は残念ながら短いのじゃ。もう今週で散り始めることじゃろうのう。今年はいつまでも暑かったから、さらに秋が短かく感じるかもしれぬのう。
季節の変わり目は気温の変化に身体が敏感じゃ。健康には気をつけるのじゃぞ
さて、今日はシンボルと天使の関係を話すぞよ。
シンボルというのはその天使を象徴するいわゆるマークみたいなものじゃな。人間に例えるなら、紋章や家紋のようなものじゃ。そしてそのシンボルはその天使が守護する領域や、使える力に関係しておるのじゃ。
水翼は「稲妻」がシンボルじゃ。
あの稲妻のような止まらないしゃべりがそこから来ているのか、正直尋ねたいほどなのじゃが……。
瑠璃火は「石の剣と炎の剣」じゃ。石は物質を、炎はエネルギーを表しておると妾たち賢者の間では言われておる。まさに万物と関係があるというワケじゃな。
水帆は「星」じゃ。空に散らばる無数の星は小さいがしかし実際は太陽であるからして、その力は侮ってはならぬ。ちなみに最近の研究では水帆と水翼で一つのセットのシンボルではないかと言われておるぞよ。
やすらは「天秤」じゃな。その役割が指し示す通り、バランス、つまり力の均衡に関わるのではないかと言われておるのじゃ。善も悪もどちらが強すぎてもならぬ、と言うことなのかも知れぬ。そしてそのために彼奴が属するような組織があるのやもしれぬのう。
ちなみに光人のシンボルは「光と錫杖」、熾永 豊は「炎と蛇」じゃ。残念ながら、これらのシンボルの意味するところはまだ妾たち賢者の間でも答えが出せておらぬ。特に「炎と蛇」の意味はあまり良くないのではないかと推測されておるな。
「光と錫杖」は肯定的な見方をすれば、リーダーや道しるべ的な意味合いかも知れぬのう。妾もそれを願っておるが……しかし考えてみればシンボルの意味よりも天使たち一人一人がどう行動するか、それにかかっているのかもしれぬ。